相手が悪かっ…――
[鼻を鳴らし、そして堂々と村の家々からいろいろ物色させていただこうと一歩踏み出したその時。]
――――…うおおーっとおまっお前、お前!
ちょっとタンマタンマいやタイムとかねーけど、
いやちょっと待てって待てよおいちょ待てよ!コラ!!
[チラッと前髪が部分的に短くなった。
なんか老人だとあんまり思いたくない系統の老人が、やたらデカイ剣をぶんまわして、ファミルの首を思いっきり狙ってきたのである。
ちょっと雑魚っぽい悲鳴と共に距離を取り、ゴンと何かの壁に頭をぶつけた所で止まり、喚く。
小心者と言うなかれ、これは立派な戦略的なんとかで間合いを広げるだとか何とか。
自分への言い訳は大得意である。]