[指先と”爪”の動きを見つめていた、シメオンの楽器が、音を立てて地面に落ちる>>122。先程までの和やか表情から、豹変した双眸に浮かぶ赤い光に、ざわりと戦慄が背筋を奔り抜け、咄嗟に銃を抜いた] ――トール! シメオン、やめろ…っ![地を蹴る素早い動きを追って、銃口を流し、トールの上に振り下ろされる左手めがけて>>125、引き金を引いた]