ではこれより、射撃突入を開始する。なに、待っている必要はない。撃って撃って、切り崩せ。…。これを以って、最後の戦いとする。この戦いに決着をつけるために。 ──── 皆、行くぞ。[かけた言葉はごく短い。想いは其々の胸中にあるままに。振り下ろした剣の閃き、その号令と共に地が鳴った。駆け出す蹄の音に、連続して発砲の音が響き始める。ディークも馬を駆り、剣を収めて狙撃銃を構えた。敵の右肩を手早く狙い、馬上から撃ち落としていく。やがて騎馬が交わる。戦場に白刃が煌いた*]