[もしも、いつか、”あなた”が兄のように、
わたしのことすら殺そうとする時が、来てしまったなら。
その時には――…
『“あなた”を守るために。』
『“わたし”がこの手で あなたを――…“』
["あなた”がくれた鏃のお守りと、
それが“わたし”を守ってくれるようにという願い>>3:247のおれいに。
ル・ウルタールの“右手の言葉”>>3:297に託して、
彼の“中指”に捧げた、ちいさな口づけ。>>3:296
“わたし”から”あなた”への、透明な約束の“お守り”>>3:298が
脳裏を過って、一瞬だけ、ぎゅと瞳を瞑った。]