僕は、卒業したら、アークと一緒に家を出るつもりです。家名を継ぐのは兄で、先日甥も生まれたので、僕が兄の代わりに家を継ぐ事は、もうないですし。[ 静かに言葉にしたのは、誰にも話した事のない、近い未来の予定。兄は、親族の言うことになど構わず、王国騎竜師団を目指し、いずれは自分の副官になれと言ったが、カレルにその気は無い。それは、兄の影に守られることを厭うのでも、親族から侮られることから逃げるのでもなく。 ]