[ゾフィとディークの会話を横で聞きながら、彼女が乗り物で遊んだと聞いて興味を持つ。
彼女が楽しんだものは、どんなものなのだろう。
想像を巡らせていたら、話を振られた。>>118]
マレッツの名産か?
そうだな。
首都郊外には葡萄畑が広がっていて、良い葡萄酒になる。
もう少し地方に出れば毛織物も盛んだな。
[いくつか名産品を挙げながら、ディークをさりげなく観察する。
変わった雰囲気の若者だが、悪い人間ではなさそうだ。
建物の従業員と服の感じが似ているから、彼は現地の人間なのだろうか。
なんてことを考えていた。]