クロートッ![ 四方八方から不規則にクロートに襲いかかる腕の間に飛び込むようにして、剣を右に左にと、揮う。影の炎を纏った刃は、数本の腕を切り裂き、受け止めたが、分散したとはいえ魔王の魔力だ。刃で受ければ、全身が総毛立ち、震えそうになる ]っ...!い、けっ!クロート!![ おそらく最後となるだろう、魔王とその最強の配下との対峙に、影から守るだけではなく、クロートと共に駆け、自ら盾となり、剣ともなろうと決めた。恐れはあれど、怯む心は無い* ]