[なんてらしくなく思考を巡らせてから気づく。奴の言葉の中にある、俺への疑心と、それへの揺らぎみたいなものに] あ、俺がそう見えるって? 疑う気持ちは持っとけよ、テメェの命の為に。 それにお前に疑われていないって言われても、全然嬉しくない。[『怪しまれるようなことするのはおかしいから怪しくないんだろう』『今の君みたいに』奴のそんな言葉を思い返しながらに目を眇め、鼻息荒く言ってやった。別にこいつの信用はいらない。自然と湧いてしまうそんな感情のまま]