自分の理想、望む世界。 ……それを、自分自身の手で叶え、得るためにここにいる、と。[確かめるように呟いた後、一時閉じた目を開ける。 見据える表情は、どこか、静かなもの] ……それと、似たような事を言って。 ひたすらに力を求めて、走った奴がいる。 そいつにとって、それは唯一の方法だった。 ……けれど、結局そいつは。 己が護りたいと願ったものを、ひとつ、喪った。[紡ぐ言葉は、古い話のようで。 その実、つい最近に起こった事]