"気付かなかった事だけならば。" パメラは、許してくれるかもしれないけど。 僕は、初めから"誰か"を差し出していたからね。 責められる"人間"がいるとしたらただ一人。[――初めから。初めて訪れた街、人が分からなくなった恐怖に叫び、怯え、泣き喚いた時に、囁き宥める『声』を掛けられた時から。心地よいその囁きの中に居られるのならば。相手が人狼だなんて些細な事だった。]