― クリーク砦北側 ―
[クロイツの檄により持ち直した歩兵隊が、砦から躍り出た敵突撃隊に対応する。
一時は炎によって混乱した隊列も、次第に整然としたものに戻りつつあった。
しかし矢は相変わらず降り注ぐ。
矢を防ぐ者と敵突撃隊に対応する者へと自然に分担されていった]
[前線をここまで押し上げるために負傷した歩兵は多い。
負傷者は順次後方へと下げられていたが、その場で力尽きる者も少なくなかった。
騎兵は直ぐに下げたものの、最初の前進で馬が暴走して振り落とされたり、馬に射掛けられたりで50は脱落している。
乗り手を失った馬は砦側へ突っ切ったり、あちらこちらうろついたりしていた]