[初フライトが錐揉み回転で>>126頭を真っ白にさせながらも、冷静なもう一人の自分が黒剣の残数を数えている。――残り十数]……ぁああああ!!![初めての飛行で死を身近に感じられたのは、果たして幸運だったのか不幸だったのか。今はただ恐怖を克服するべく声を張り上げるのみ。地面が近付けば両の爪先を地面に擦り、最後の減速掛ける。同じく分銅が枝に掛かれば、漸く止まっただろうか]