─ 平原 ─ ……………ここ、は。[思わず後ろを振り返ってしまったのは、此処まで歩いていた森とこの場所があまりに違っていたから。広さもそうだが、鬱屈とした森から抜けたにしては随分と穏やかな平地。神魔の領域というものは常識の外にあるのだな、と今更ながらに思いながら、さて此処まで導いてくれた蝶は何処に───と視線を巡らせて。>>111視界に入った黒髪、得物を握るその姿に、目を見開いた*]