[ やがて、配下が開いた道を悠然と征く魔王と、自ら道を切り開き、駆け抜けんとする勇者の進む先で、魔神が歌うが如き声と共に、眩い光を解き放つ>>118 ]
っ!
夜の女神よ、来たれっ!!
[ 叫ぶがごとき詠唱は、闇の属性を持つ夜の女神、冥府の女王とも呼ばれる者の力を、直接呼び出す魔法。
アルフレッドの魔力では、数十秒持ちこたえるのがせいぜいだが、広範囲に広がる夜の闇そのものが、襲う光の力を、幾らかは弱めはするはずだ。
或いは、その闇は、近くにいた魔族の力を増すことになったかもしれないが、それはアルフレッドの預かり知らぬこと、のはず ]