― 宇宙船内部 ― …………で。[揺らぎを潜った先は、どこかの内部。周囲を見回してみれば、目に入ったのは、二つの空の境界線] ……ああ、なるほど。[自分がどこに出たかの把握は早い。恐らくは、空に浮かぶ艦の、格納庫か何かだろう。となれば、ここの何処かで同じ念を通じさせる仲間がその主と対峙している、というわけなのだが] 助力を請われてもいないのに手を出すわけには、な……。[命もなく、また、望まれる事なく干渉するのは影の主義に反する。故に、再び移動するか、と思った時]