─ 海上 ─
[海中に飛び込むと、即座に水精が護りの膜を張ってくれた。
物心ついた時から水とは特に馴染み深く在り、水に恐れを抱くことはないのだが。
安心して身を任せることが出来ると解っているからというのも大きいだろう。
水精の作る膜が遮る為、飛んでくる弓矢に傷つけられることもなく海中から顔を出せば戦闘中の蛟に並び八幡と水夜の姿も見え。
同じく上空に舞う騎竜達の姿も認めると、彼らも大丈夫そうだなと笑みを浮かべたが]
しっかし。
一応年下なんだから、姐御呼ばわりはどうにかならんかなぁ。
[出立前のいつものやり取り>>106を思い返して、若干拗ねた口振りで似合わない愚痴を零し。
そろそろ蛟に戻らないと余計に副艦長に怒られるかと思い返し、海中に潜り直して蛟へと向かっていった。
上空から泳いでいるこちらを見止めることも出来ようか**]