[2度目の雪崩の音を聞いた時に今直ぐ救助に向いたいと思ったのはアルビン自身だった。しかし自分が救助に向って被害にあっては元も子もない。駆けつけたい気持ちをアルビンは必死に抑えた。
宿屋に集まる面子を確かめた。パメラの伯父であるヴァルターを見つければ近寄って彼女の安否を伝えるだろう。ヴァルターがパメラを心配すると思って。]
一度目の雪崩の時、パメラは無事でした。
今はヨアヒムと一緒に居ます。安心して下さい。
[2度目の雪崩にも巻き込まれていないと良い。けれどもヨアヒムも一緒だから大丈夫だろうと自分自身に言い聞かせる。
ヴァルターはどう反応しただろうか。今もアルビンの顔色は優れず寒そうだ。ヴァルターに一言断ってから自室へ戻ろうとする。]