― 現在/発射場上空 ― その声は――告死天使シメオンか。[届く声に返るのは、少しばかり不機嫌そうな声] 貴様、この大事にどこをほっつき歩いて―― ……まあいい。[気紛れな性質を持つこの告死天使に、黙示天使はしばし苦言を呈することがあった。 とはいえ言い合いをしていられる状況ではなく、そちらは早々に切り上げる。 元より小言を聞き入れられることなどほぼなかったが]