― 征服の日:儀式の間 ―
[魔王からの返信>>71を受け取れば、]
――お褒めに与り、光栄の極み。
――我が使命、抜かりなく果たして見せましょうぞ。
[そのように本心から答える。
調べてはみたものの、やはり形を残したものはほとんどがこの場には残されていないようだった。
破棄されたのか誰かが持っていったのかはついぞ分からない。
ただ……]
恐らくは棄てたのであろうな……物の価値のわからぬ者共め。
[少なくとも、当時人間から「英雄王」と呼ばれていた者に付いた軍勢は。
魔軍で用いられていたものを、流用することを思いつくような連中ではなかったはず。
さて。
しばらく、彼は念入りに儀式の間を調べてからその場を離れる。
調べ終えたことは後程、余さず魔王に直接報告するだろう**]