[床を蹴ってカレルが飛び込んでくる。
彼が剣を振り上げた瞬間、
姿勢を低くして胴に横薙ぎの一閃を振るえば
それで終わりになったかもしれない。
だがそれをせず、頭上に落ちてくる剣を半歩下がって、
自身の剣で受け止めた。
がつっと剣に剣が当たる手応えに、手が震える。
その衝撃はジェフロイとは比べられないが、
それでも想像よりずっと重かった。
だからこの得物を選んだのか。
それに気づくと心の中では笑んで、
だが、顔はカレルを睨みつけて、
体重を掛けて一歩を踏み出し]
まだまだ!
[力でカレルの身体を押し戻そうとした]