ついに本性を現したか。
……友人が見たら本当に飛び降りそうな
とびきりの冷たさだね。
[ 女神像のように整った顔から笑みが漏れる。
それは非常に美しく──酷く冷たい>>93。
もう遠慮は要らない、と
手にしていたナイフを抜こうとした時だったか。
“来客”が現れたのは>>96。
反応の速さを見られていたなど知る由も無い。]
こんな所を通りすがるだなんて珍しいね。
死者の冥福を祈りに来たのなら、わざわざ横入り
しなくても良いだろうに。
……単刀直入に聞く。君も彼女の仲間か?
[ 自称ただの通りすがり男を訝しげに見る。
この状況で余裕過ぎる登場。
通常の感覚からすると考えられない。
──そして、この身に流れる血がぞわっとする感覚。]