[その空色の目が、"また"曇ってしまわぬように……自分は力を尽くすつもりだったから。
それはエゴだと言われれば、そうなのかもしれなくて……。
昔同じ空色の目をもつ少女を満足に助けられなかった、その代用という自分のエゴ。
本当は、お茶でも飲みながらゆっくりと、くつろぎながらたわいもない話をしたかったけれど、そんな気持ちは今の状況で不謹慎かと、胸の奥に沈めておくことにする。]
……重傷だって自覚があったら、
それでいいのだけれど?
私は無理しないわよ。
だから、カレルも本当に、無理しないでね。
うん。頼りにしてるわ。
[……頼りにしている。
それは、いつだったか、マーティンにも言った言葉>>3:354だったので、ズキリと胸が軋んだけれど。
多分普通に笑えたはずだ。
触れることが出来たなら、いつかのように>>1;146、疲れがみえる目をそっと撫でてから。
その場を後にしただろう。**]