[わたしの斬撃を受けて、リーゼロッテはその場に倒れただろうか。致命傷にはならない一撃だと思うが、それに懲りてこの場から去ってくれればいい。わたしはどこか、こみ上げる苦いものを飲み下そうとする顔をしながら彼女に背を向けた。そこに隙が、あったのかもしれない。*]