―回想:軍議後―
親しい…って程ではなかっただろうな。
俺にとっては先輩だし、寮も違ったから、話す機会が然程多かったわけじゃない。
[「親しかったのか」>>2:659と。
軍議の後に向けられた問いには、そう前置きして少し笑った。
在学中に、猫ウサギスイーツカフェが学園に新設された。
設置案を提出し、教官に直々に談判しに行った者が居たらしいと知りよくよく話を聞いてみれば、それはどうやら西寮にいるヒンメルであるらしい。
それを知った自分は、空腹を満たす手段がまたひとつ学園に増えたことを喜び、彼に感謝を告げに赴いた………と、そんな昔話をクロイツにして、懐かしそうに瞳を細めた。]