[ペーターは咄嗟に手をひっこめた。触れたくないと思った。見ていられないと思った。ひどく、おぞましいものであるように思えて仕方がなかった。](な、んで…パメラさんは、こんなもの…!?)[ドクドクと心臓が鳴っている。キャンバスにぶちまけられた赤は、ペーターの知っている単純な赤とは違う。この世の恐ろしいものをぎゅっと凝縮したような――そんな、赤。肌がざわりと粟立った。パメラは、一体――「何」を描いた?]