僕は周防とk『はいそこ、うっかり本名名乗ろうとしない。縮んだ意味がなくなるでしょ』[そうだった、今の自分は魔女だった、と、マフラーの上から口を抑えてから] ジルです。 旅人のジル。 名乗りが遅れてすみませんでした。 改めてよろしくお願いします。 あの……もしよろしければ、これ、どうぞ。 ジェフロイさんがいらしてくれなかったら、僕は無事にこの場を切り抜けられていたかわかりませんし、お礼です。[ぺこりとお辞儀をし、ジェムを右手に乗せて差し出した。]