[二手に分かれた事で彼からは自分の行動は見えない
同時に、彼の行動も自分からは見えない>>123
謎かけのピースを破壊するのもまた愉悦
『湾曲されたこの歴史。再び利用され尽くされるその前に
我らの無念を。叶えておくれ』
呟く祖母の言葉。其れを思い出しながら肩のバッグを握り締め
ふと、脳裏蘇るは船内で出会った一人の青年]
……オズさんなら、どうするでしょうね
此の島に隠された真実、知った時
その恐怖に身を晒された時
[ぽつりと呟けば仕舞っていた歴史の本を1冊だけ、本棚に戻す
ほんの気まぐれなのよ]
――誰を、怨む?
[誰にとも言わぬ、問いかけを虚空に散らす]