― 書庫 ―
[探しものも一段落、絞った割に結構な高さとなった本の山に、もう少し吟味すべきかなと思いたつ。
彼がきたのはそんなタイミングだっただろうか。
何か思い悩む様に首を傾げつつ、本を探してるわけでもなさそうだしと言葉をまっていれば「俺は死んだのか?」との問い。]
生きてるよ?
[そう問われれば簡潔な返答を。
“死霊術で扱えるのが死んでいる状態だ”……そんな認識の男に問えば、返ってくるのはズレてしまった回答。こればかりは聞く相手が悪いとかしかいいようがない。]
今の君がどうしたの?
[濁した言葉は促すことにした]