[愛犬の声で涙が止まる。少女はくすくすと楽しそうに涙目のまま笑み零して] ダメだよ、オズ。 このひとは帽子を拾ってくれたの。[愛犬にそう言ってから、また少年へと視線を戻し] ありがとう。 ――…私、リアっていうの。 この子は、オズ。 あなたの名前、教えてくれる?[ゆるく首を傾げ少年へと問い掛ける。懐かしく愛しい想いとヴィスマルクに誘われて二度目の絆の物語がはじまりを迎えた。*]