[役立たずの心臓は、いまも役立たずのままで。私は、また、誰も護れないのか?大切な人達を守りたいと願っただけだったのに。その感情が強ければ強い程、裏返しのように奪い傷つける存在への、哀しみ混じりの怒りと憎しみが湧き上がる。 奪った存在――…“人狼”への。 何も護れない自分自身への。 ]