[その揺れも、孤独だと指摘されれば>>115、すぐに治まる。
不快だと言わんばかりに眉を顰め、早口気味に言葉を紡いだ。]
死んだ後も、私などと話している変人に言われたくはありませんね。
貴方こそ、大切な方はもういないなんて言って、今は孤独であるような話をしていたではないですか。
お言葉、そっくりそのままお返しします。
[饒舌になるのは、僅かに図星を掠めたからである。
彼との過去>>2:7を思い出して、皮肉と嫌味をたっぷり乗せて投げつけた。]
生憎、望んだものを簡単に手に入れられる生活は送っておりませんでしたので、元より期待などしておりません。
一方的な想いを押し付けてから死ねたので、私の目標は既に達成しているのです。
それを損だなんだと、勝手に決めつけないでいただきたい。
[そんな感情を抱けただけでも奇跡なのだから、無駄な期待など必要ない。
一度幸福を得てしまえば、再び落ちるのが怖くて、それ以上を望むつもりも、求めるつもりもなかった。]