お疲れさまでした……ジークムント様。
[一段落ついたところでジークムントにお辞儀をする]
残念ながら最後までお供することはできませんでしたが、
天上宮《こっち》でも頑張っていたのですよ?
やはり蛇の特徴を持つ妖が現れまして、
私は露払いというか気を送ったくらいでしたがカスパル様と共に相手を致しまして―――、
[そして喋る。あったことを喋る。
後で――あるいは既に、か。朱雀神の姿はないし――天帝に此度の討伐の報告はいくだろうが、
それとは別に書物という形で記録を残しておかねばなるまい。討伐隊の活躍具合から妖なるものの生態まで。
だけどまあ、マリエッタの尻尾をもふり倒したそうに見ていた時もそうだったけれど、
役目と私情の優先順位は時折ひっくりかえってしまっても仕方ない]