[紅を滴らせた刀身の切っ先を、宙を滑らせ残る公国兵へ向けて]誰の命令だか知らねェが…此方の総大将をくれてやる広い心はねーんだよ。…、そっちのまでは問わん。[既に馬上に在るトールの遺体――西寮で世話になった、かつての寮長へ。ちらり視線を投じる]お互い取り合い合戦も不毛でショ。これで手を打てねェんなら……その命も置いてけ。[凄んで見せれば、公国兵は自身の総大将の身柄を抱えて立ち去ったか*]