―夜明け・自室―
[昨夜のアルビンとヤコブの騒ぎもあり。
ゲルトに、言わなくてはならぬことを話せぬまま。
誰かがリーザを呼ぶ声>>46で、浅い微睡からふっと目を覚ます]
……何? リーザ…リーザ!?
[少女の名を呼ぶ響きに、ただならぬ感を受ければ。
慌てて、夜着のまま部屋の外に出て、同じ2階の
リーザの部屋の方からも彼女を呼ぶペーターの声>>204が聴こえ。
咄嗟に、脳裡にパメラやローゼンハイムのように、
赤に塗れた少女の身体を思い描いてしまい、
身体を奔った震えを、ぎゅっと瞼を瞑って堪えてから、向かう]