[『生き残ってしまった故に苦しみ続ける』であろうカサンドラ。
『生き残ってしまった故に憎悪に囚われた』ソマリ。
カサンドラには他にも多くの要因があるかもしれないが。
何故、共に生き残ったのに、幸せを噛み締められないのだろう?
もっと小さな幸せを感じてもいいのではないか?
一見簡単そうなことなのに、それはとても難しくあって。
それはきっと、今あるものだけでは満足出来ず、
さらに上を求めてしまうから。
崩れ落ち、失ってからその存在の大切さに気付く。]
……わかった。そんな大事な願い、信頼している奴でないと頼めないよな。
つまり俺を信頼してくれるということだな?
なら、重荷だが、引き受けよう。
[言わずともわかる万が一のお願い>>3。
しかし逆のパターンをお願いされれば空笑いするのみ。
歯切れ悪く「そうだな……頼む」と伝えたものの、
この些細な態度の変化を彼女は感じ取れただろうか?*]