エンバー殿っ!
[ 煌めくナイフの輝きが>>114導くように邪術師の顔を照らし出す。
「今だ」という声に、頷きひとつ返して、カスパルはレイピアを抜き放ち、陽光に目を焼かれたかのように、顔を覆って呻くベルガマスコの目前で馬上から身を躍らせる ]
覚悟 !
[ 突き出す切っ先は、殺気を感じて後ずさるベルガマスコの喉を貫かんとする、が ]
カン...!
[ 硬い音と共にその切っ先は、弾かれた...かに見えた ]
「く、はは、何度来ようと、大悪魔様の加護は......!?」
[ 嘲笑おうとしたベルガマスコの喉元がぴしりとひび割れたような音を立てたのはその時 ]