[自分の言葉に戸惑う様子に、苦笑が漏れる。>>122
お前は、俺を助けてくれただろう?
そう言おうとして、自分がぽろりと零してしまった言葉に引っ掛かり、繰り返す様子に、内心舌を打つ。
どうフォローするべきか。
そもそもソマーリュは自分を見て驚いていたが、自分の瞳もまた赤いのだろうか。>>61
そのような事を考えていると、カレルがナイフを取り出す。
牙を遣う事に抵抗が?
と呑気に考えていたら、それを逆手に持ち直し、]
カレル!待……!!
[止める間もなく彼は自分の腕を傷つけた。
鮮血があふれ出し、それが自分の膝を濡らす。]