─ 『神魔の領域』・外周の森 ─
[鬱々とした気持ちを映しているのか、鬱蒼とした森は中々抜けられそうになかった。
けれど、ふと何時の間にか傍ら、視界を掠めるようにひらひらと>>0:125蝶が舞っていて。
敵意は宿していないものの、纏う気配は自然には在り得ぬものだったから]
……何らかの誘い、と見た方が良いのかも、な。
[罠の可能性もあるけれど。
あてもないまま歩き続けて一向に変化の無い風景はもう満腹で。
多少の危険であろうと、変化がある方がまだマシだと、蝶が飛ぶ方へと付いて歩くことにした。
すると、途端に景色は変化を見せ始めて。
木立から射し込む光はおろか、向かう先から差す光はどんどん広がっていき。
ほどなく、私自身も開けた場所へと辿りついた]