人狼物語−薔薇の下国

328 鳥籠の服従試験


元令嬢 エレオノーレ

― 中庭→どこかの部屋 ―

[絵の参考になるだろう、と連れ出された中庭を
青いチェックのワンピースと麦わら帽子姿のエレオノーレは
ファミルと二人で歩いている。

花が咲き、鳥が歌い、足元の芝生は緑を濃くしていた。
頬を撫でる風は心地よく
郷里の春を――不安なことなど何一つなかった頃のことを――思い出していた。

今の不安は――…。
考えて、それをかき消すように小さく首を振った。

暫く歩きながら、インスピレーションが浮かぶと
 何かあったら呼んでください
と告げてファミルと別れた後、画材具を置いた部屋へと向かう。

どこかで誰かと遭遇すれば言葉を交わしたかもしれない。]

(126) 2015/04/23(Thu) 15:12:29

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