あー…家出てから連絡取ってないな、そういえば。[女からかと揶揄る同志には、「金髪で美人のな」と適当にあしらって追い払う。やや風流といえばいいのか、選んだ言葉の端々に見える品の良さに変わりない様子が見えて少し懐かしむように口の端を上げた。ただ燃えたぎる若さという一文には苦笑せざるを得なかった。]若いっていうか…まぁ若かったのかもな。[今まで築き上げた物を全部放り出してもいいやと思えたのは、きっと若さもあったのだろう。]