― ホール→書庫 ―[説明された通りに歩き、辿り着いた部屋の扉を開ける。途端飛び込んでくる古い紙とインクの匂い。そんなものは自身が変われど感じ方は変わらないんだと少し懐かしいような気持ちになりながら見回せば、すぐに金の髪の少年が見つかるだろう] …、[目に入った姿に何を話しかければいいのかと束の間逡巡する。あの後倒れた皆はどうなったのか。祖母の話。それとも] …聞きたいことが、ある。俺は、死んだのか?今の俺って……[吸血鬼となったのか。その決定的な一言を言い淀む]