人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


皇帝 ファミル

[塔の上に学長の部屋があるのは、ドロシーから聞いていた。
あれがこんなところに投げ棄てられたことも、たまには役に立つ。

魔導師たちの抵抗は数は減りつつも、しつこく続いている。
数で押せばどうとでもなるが、負傷者は増えるばかりだ。
忌々しい。

捕らえたのも殺したのも老いぼればかりとの話も聞く。
若い連中は逃がしたか。
自分たちは捨て石のつもりか。]


 なら、せいぜい派手に砕いてやらないとね。
 残ったことも、逃げたことも悔やむくらい、無惨に。


[微笑んで、塔を見上げた。*]

(126) 2020/11/14(Sat) 14:20:59

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