[塔の上に学長の部屋があるのは、ドロシーから聞いていた。あれがこんなところに投げ棄てられたことも、たまには役に立つ。魔導師たちの抵抗は数は減りつつも、しつこく続いている。数で押せばどうとでもなるが、負傷者は増えるばかりだ。忌々しい。捕らえたのも殺したのも老いぼればかりとの話も聞く。若い連中は逃がしたか。自分たちは捨て石のつもりか。] なら、せいぜい派手に砕いてやらないとね。 残ったことも、逃げたことも悔やむくらい、無惨に。[微笑んで、塔を見上げた。*]