人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


黙示天使 アデル

 嗚呼――

[微笑みと共に、差し伸べられた手>>114
 その手を取り、祝福を受けたその時、アデルの目尻からあたたかなものが溢れ、頬を伝い落ちた。
 下級天使が、或いは意志持たぬ頃の己が、決して零すことのないもの。
 その時己の内に生じた想いを、言い表す言葉は持ち得なかったが、ただそれは胸の奥深くに刻み込まれ、どれだけ時が経とうと消えることはなかった]

(126) 2017/10/31(Tue) 23:58:32

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