―翌朝・教会―[山陰にある村に、陽が届くのは遅い。まだ薄暗い頃から、きぃんと刺すような凍りついた空気の中で人々が活動を始める。長旅の疲れからか、男はその気配で人より少し遅く目を覚ます。手早く支度を整えて朝の祈りを済ませ、一宿一飯の礼にと掃除の手伝いを申し出れば、しかしジムゾンにもフリーデルにも断られてしまった>>93>>105。掃除よりも先にするべきことがあるはずだと] では、お言葉に甘えさせて頂いて―― 友人たちに挨拶をしてきます。