

[ラートリーとロー・シェンの二人から視線を外し、むぅと眼前にいる兵士達を見つめる。]
『それにあの子もさ…。』
あの子ってアリーセの事か? 別に普通の女の子だぞ。
[少しばかり羽があったり尻尾があったりするけど。
ちょっと生い立ちも特殊で幽閉されていたりするけど。
それでも普通の女の子だと認識している。]
てかさ、お前らもあんま避けんなよ。
俺らは全員味方なんだからさ、身内同士でギスギスしてたら勝てるもんも勝てねぇだろ。
[氷竜軍が結束の固い集まりなのかどうかは知らない。
ロー・シェンならば知っているだろうか、今度聞いてみようと考えつつ匙を皿へと置いた。]