[睨みつけるような視線に、暖かいような感情とくすぐったさとが同時に浮かんでくる。覚えのなかったこの感覚は、この士官学校に来てから、幾度かあったものだ。ただ、]…── 悪魔の仔じゃなきゃ、悪鬼の類かもしれないが、俺は。それでも、友達をやるか?[夜闇の中で、細められた紫眼が空色を射止める。]