[左脚で、地を蹴る。飛ぶように一気に距離を詰めれば、ギターを手にしたその青年の首筋を、今はもう傷もなく自在に動く右腕で抑え込み。左手の爪を振りかざし。これまでも、そうし続けてきたように、振り下ろそう、と――]*