私が――…… 巫女姫自らが望んだ、と流布すれば宜しいでしょう。貴方が穢すのではなく、私が寄り添うのだと。王府を率いて解放軍に敗れた巫女姫でも、幸いなことに民の皆様の親愛は失われていないようです。[この神殿に入った時のことを思い起こす。ずらり、並んだ最敬礼の数。楼閣は、砂上に在っても楼閣なのだ]