人狼物語−薔薇の下国

502 温室世界の住人たち


司書 ファミル

― 魔導師の研究室 ―

[魔導師の手により、花精たちが帰っていく。
覚えていたい、というエルナの言葉と、こちらに向けられた視線には、ほんの少し苦笑するしかなかったが。
その思う所は察しがついていたから、何も言う事はないまま見送って]

 ……おや、お察しいただいていたか。

[向けられた問いかけ>>120に返すのは、今までとは打って変わった強気の笑み]

 最初は、忘れないだけでもいいか、と思った。
 あちらでやり残した事がいくつもあるからな。

 けれど、ここで目覚め、あなたと言葉を交わして。
 今まで知らぬままでいたもの、触れる事の叶わなかったものの存在を知った。

 ……その記憶を残したまま、それに二度と触れられないなんて、あんまりじゃないか。

(125) 2018/07/01(Sun) 23:46:00 (tasuku)

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