人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


銀月牙 アイリ

― モーザック砦 ―

[幾度となく対峙した相手、それが己に抱く思いが快いものではないだろう、という自覚はある。
それだけに、今の扱いについては少なからぬ困惑があったが、それは一時飲み込んだ]

 ……よくもまあ。
 これだけ、残ったな。

[跡形もなく消し飛んでいても不思議はなかったのに、と。
そんな、いささかズレた感慨を抱きながら一階の様子を見回した。
瘴気が入り込んでくるのも時間の問題か、と思いつつ、抜け出せそうな道を探し歩いて]

(125) 2017/02/05(Sun) 17:54:06

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